<ナビスコ杯:浦和1-1C大阪>◇準々決勝◇30日◇埼玉

 浦和MF梅崎司(26)が、チームを救った。前半6分に先制点を許し、漂う嫌な空気を断ち切った。原口からのパスを受け、DFを1人かわして、サイドネットへ流し込んだ。「立ち上がりに点を取られて、嫌な雰囲気だったけどうまく流れを変えられたと思う」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。ペトロビッチ監督は「ウメ(梅崎)の素晴らしいゴールで落ち着きを取り戻せた」と喜んだ。

 特別な思いが詰まった大会だ。09年に右膝前十字靱帯(じんたい)損傷、10年に右膝半月板損傷、そして11年は、出場時間が限られていた。転機になったのは、11年ナビスコ杯準々決勝のC大阪戦。デスポトビッチの決勝ゴールをアシストした。続く準決勝のG大阪戦で1得点1アシストと波に乗れた。「ナビスコ杯は特別な思いがある。悔しい思いをしていたので、1戦1戦を大切にしたい」と振り返った。

 11年は準優勝。2年前の借りを返すためには優勝しかない。梅崎の思いは、浦和を次のステージへ導いた。【高橋悟史】