鹿島FW大迫勇也(23)が“闘莉王超え”で、代表定着への足場を固める。30日の練習はミニゲームで主力組に入り、今日31日の名古屋戦(豊田ス)への先発出場が濃厚だ。東アジア杯で2得点を挙げた25日のオーストラリア戦から中5日の一戦に「最低限、点を取ることだけを考える」と臨戦モードに入った。

 闘莉王に競り勝つことで、再び日の丸を背負う足掛かりにする。高さ、パワーのあるオーストラリアの守備陣と対峙(たいじ)したが「そこまで(差は)感じなかった」。名古屋の守備と比較しても「グランパスの方が強い。パワーもある。そこから点が取れるように」と元日本代表DFを意識した。

 東アジア杯直前のリーグ戦3試合は、合計10本のシュートを放ちながら無得点だった。決定力に不安を抱えながら韓国入りしたが、得点を決めたことで「(代表でも)やれることは分かった。Jで結果を出し続けるだけ」。A代表で深めた自信を胸に、名古屋戦に向かう。【湯浅知彦】