<ACL:柏1-1アルシャバブ>◇準々決勝第1戦◇21日◇柏

 Jリーグで唯一勝ち残っている柏が、ホームでアルシャバブ(サウジアラビア)と引き分けた。前半21分に日本代表FW工藤壮人(23)のゴールで先制したが、同44分に追いつかれた。ドローに持ち込んだものの、多彩な攻撃を仕掛ける相手攻撃陣に、何度も危ない場面を作られ、苦しい内容での引き分けとなった。アドバンテージのないまま、9月18日に行われるアウェー第2戦に臨む。

 ベスト4をかけての戦いは、想像以上に厳しいものだった。前半21分に工藤がACL4戦連続となるゴールを決めて先制したが、その後は押し込まれる展開が続いた。「相手はゴールを取られた後も落ち着いてボールを回していた。力のあるチームだと思った」(工藤)。同44分には自軍ゴール前のクリアを相手MFフェルナンドにシュートされ、追いつかれた。

 黄色に染まったホーム日立台で戦いながら、思うようにボールがキープできず、攻撃は単発のカウンターに終始した。ネルシーニョ監督は「前半35分ごろから、相手前線の力のある選手にボールを持たせてしまった。バテたわけではないが、相手の複雑なプレーに対応する中でカウンター狙いになった」と説明したが、響いたのがMFレアンドロ・ドミンゲスの不調だ。

 もともと柏はショートカウンターを得意とするチーム。だが速攻の中継役となるレアンドロが機能しなければ、質の高いカウンターは仕掛けられない。同MFは右股関節内転筋損傷から戦列復帰して、まだJリーグ4試合を戦ったばかり。運動量は少なく、相手もパスを入れさせない守備をするなど研究していた。

 収穫はレアンドロに代わって後半34分に投入されたMF沢。「レアンドロの調子が悪いなら、みんなでカバーして、流れを変えられるようにしたい」。トップ下から右に左に流れてボールに触り、攻撃の起点となった。ロスタイムには沢の左クロスから、工藤が左足ボレーを放つ大チャンスもつくった。

 第2戦は9月18日。0-0なら敗退。1-1で延長戦突入。2-2以上の引き分けか勝利で4強入りとなる。「まだ90分ある。ウチのチームはアウェーで結果を出している。自信を持って次に臨みたい」と沢。今大会アウェー全勝の柏とホーム全勝のアルシャバブの対決。どれだけ強く勝ちたいと思うか試される一戦となる。【千葉修宏】

 ▼ACL4戦連発

 柏FW工藤が達成。Jリーグ所属選手がACLで4戦以上連発は、09年にG大阪FWレアンドロが5試合連続をマークして以来2人目。日本人選手は初。過去に日本人選手の3戦連発は、06年、08年のG大阪MF遠藤保仁、07年の浦和FW田中達也(現新潟)、09年の鹿島FW大迫勇也が記録。