<J1:大宮0-2仙台>◇第26節◇21日◇NACK
得意の9月、やはりベガルタが乗ってきた。仙台が大宮に完勝した。後半8分にDF石川直樹(28)が豪快なダイビングヘッドで先制弾。28分にはMF梁勇基(31)の2試合連続ゴールで突き放した。敵地のピッチに苦しんで劣勢だった前半を堅い守備でしのぎ、後半に得意のサイド攻撃から2発。今季初の2試合連続完封勝利で暫定8位に浮上。攻守に盤石の状態で、次節28日は首位横浜をホームで迎え撃つ。
大外からのオーバーラップで大宮を出し抜いた。「バッチリ見えていた」という高く弧を描いた太田のクロス。誰もが見上げた先で、石川直がドンピシャで飛び込んだ。「ピンポイントで来たので、とにかくふかさないように。気持ちでねじ込みました」。この日が29歳の誕生日だった菅井が乗り移ったかのような、神出鬼没の攻撃参加。「今日は菅井さんが誕生日だったけど、自分も13日に28歳になったばかりで取れて、またこの1年頑張れそうです」と爽やかに笑った。
今季から加入し、センターバックとして、左サイドバックとして、チームに欠かせないピースとなっている。柏時代のチームメートでもある同い年の“ライバル”鎌田の存在が大きい。お互い力を発揮しきれずに柏を出た後も、年末年始には地元で食事をしながら近況を報告し合うのが恒例行事だった。その鎌田は11、12年とリーグ優秀選手に選ばれるなど仙台で大きく飛躍。「オファーをもらった時、自分も次郎(鎌田)のように仙台で成長したいと思ったんです」。J1では自己最多となるシーズン2点目。仙台移籍という自らの決断が間違っていなかったことを数字で証明した。
チームとしても大きい1勝だ。前半はNACK5スタジアムの短い芝に対応できず、ボールコントロールが乱れて守勢に回った。それでも、手倉森監督は「前半はしのぐしかないと割り切れた」。ハーフタイムには選手同士の距離感の修正を確認し、後半に得意のサイド攻撃がさく裂。石川直も「うまく切り替えてやれた。無失点で終われたのは大きい」とうなずく。次は首位横浜が相手。「勢いを持って迎えられる。上位にプレッシャーをかけたい」(同監督)。ここから優勝戦線をかき乱す。【亀山泰宏】



