<J2:横浜FC1-1山形>◇第36節◇6日◇味フィ西

 2点取れないと勝てないのか…。山形はアウェーで横浜FCに引き分けた。圧倒的に攻め込みながらゴールが遠く、後半15分にPKで先制を許す展開。終了間際にFW中島裕希(29)が執念で同点ゴールを奪ったが、勝ち点3を積み上げられなかった。

 決定力不足が重くのしかかった。前半から徹底的にサイドを突き、高い位置でセカンドボールを拾って押し込み続ける。23分にショートコーナーから中央で待っていた中島、33分にはカウンターで抜け出したMF伊東が決定機を迎えるが生かせない。敵陣で1人がボールを保持する時間が長く「最後のところでサイドと中の意思疎通が取れなかった」(MF山崎)。攻撃に手間がかかったぶん、相手に戻る時間を与えた。

 前半に先制して追加点を奪う「勝ちパターン」に持ち込めないと、守備が我慢できない。後半10分に相手が2トップから4-2-3-1に変更。MF堀之内が「誰がトップ下を捕まえにいくのかハッキリできなかった」と言うように、途中出場のMF武岡に抜け出されPKを献上。悪循環から21試合連続失点を喫した。

 昨季の終盤戦はここで終わっていた。だが、今は相手に与える攻撃の圧力が違う。サイド攻撃を貫き続けたロスタイム2分、DF中村太の左クロスから最後は中島が押し込んで同点。チームトップに並ぶ今季12点目に「いいサッカーをして負けるのは悔しい。気持ちを込めた」と雄たけびを上げた。その後も猛攻を仕掛けたが逆転ゴールは奪えずドロー。今季1得点以下の試合は1勝5分け11敗となった。6位との勝ち点差は6に広がったが「どこからでも点が取れる強みはあるので、次につなげたい」と中島は言った。残り6試合、望みのある限り攻め続けるしかない。【鹿野雄太】