<データが語るJリーグ>

 3位浦和の日本人ストライカーコンビが好調だ。5日の大宮戦。FW興梠慎三(27)と原口元気(22)が、今季4度目のアベックゴールを記録した。興梠はチーム3年ぶりに年間2桁得点を達成した。11、12年と2年連続でエースFW不在といえる状況だったが、今季鹿島から加入の元日本代表が、クラブの日本人選手では08年のDF闘莉王以来、5年ぶりに大台に到達した。原口も自己最多に並ぶ9ゴール目で、クラブ史上初となる「日本人2桁得点コンビ」誕生も間近だ。

 浦和で年間2桁ゴール2人は、過去3組4度。いずれも外国人と日本人のコンビが記録し、日本人2人の例はまだない。ここまでの興梠と原口のように、日本人2人が9得点以上も、98年のFW大柴健二(14点)とMF小野伸二(9点)までさかのぼる。外国人FW頼みだった、これまでのチーム状況が浮き彫りになる記録だが、今季得点ランク30傑の中で浦和の選手は、興梠、原口に加え、阿部、那須、柏木といずれも日本人。外国人依存から脱却した浦和が7年ぶりの優勝へ突き進む。【石川秀和】