ナビスコ杯決勝(11月2日、東京・国立競技場)を前に、柏MFレアンドロ・ドミンゲス(30)が2カ月ぶりに実戦復帰した。29日、柏ユースとの練習試合に出場し、1アシスト。左股関節内転筋の負傷も完全に癒え、攻撃の核となる男は大一番への出場をアピールした。

 柏の10番がピッチに帰ってきた。9月4日に左股関節内転筋の手術を受けたMFレアンドロ・ドミンゲスが、柏ユースとの練習試合(45分1本)で実戦復帰した。「彼の状態を見るため」とネルシーニョ監督が特別に用意した一戦で、3-4-2-1の布陣。レアンドロは2列目の右から好パスを連発し、MF狩野にパスを通して決勝点(1-0)をアシスト。試合後は「状態は良い。問題もないよ」と上機嫌で、ファンのサインにも応じた。

 8月21日のACL準々決勝アルシャバブ戦で負傷。9月4日に故郷ブラジルに戻って手術を受けた。リハビリを続け、今月22日に再来日。そしてこの日、期待に応えるプレーぶりで、誰よりも安堵(あんど)したのは指揮官だ。決勝は出場停止でMF大谷を欠く。戦力ダウンは免れない中、大黒柱に出場メドが立った。

 ネルシーニョ監督は「本人とメディカルと話をして判断するが、レアンドロ自身がゴーサインを出せば決勝に出す」と明言。センターバックには、9月28日の新潟戦で右膝靱帯(じんたい)を痛めたDF増嶋も復帰した。主力が戻り、決戦に向けてチームの士気も高まっている。【千葉修宏】