J2岐阜のラモス瑠偉新監督(56)が21日、正式に誕生した。岐阜市内で就任会見に出席した後にチームは始動。約120人の報道陣が集まり、平日にもかかわらずサポーター約300人が集まる熱狂ぶりだ。J2東京Vを率いた07年以来のJリーグ復帰で、いきなりラモス節がさく裂した。

 「遊びに来たんじゃないんだ!

 岐阜のイメージを変えるために来たんだヨ。(周囲を)驚かせないといけない。だらだらやって(俺の)やり方が気にくわないなら、クビにする」

 岐阜は2年連続でJ2ブービーの21位。辛うじて降格を免れてきた。新監督の意向で磐田から元日本代表GK川口能活(38)と、J2栃木からDF三都主アレサンドロ(36)のW杯経験者を補強。昨年は債務超過の指摘を受けるなど運営状態は決してよくないが、抜本的改革に乗り出した。

 初練習後はサポーターの前で、選手を1列に並ばせた。すると「キャプテンは川口!

 副将は深谷!」とサプライズ指名。事前に何も聞かされず、驚いた川口が「今日はありがとうございました」と、しどろもどろであいさつした。練習場も転々とするなど万年下位クラブが生まれ変わるのか。契約期間は3年。ラモス岐阜から目が離せない。【益子浩一】