鹿島が1月31日、DF西大伍(26)に対し規律違反による制裁金を科すと発表した。複数年契約が残る中、クラブ始動の1月20日にチームに合流しなかったため(27日に合流)で金額は非公開としている。

 西はオフ中の1月上旬から、ポルトガル1部マリティモなど欧州の数クラブに練習参加。以前から海外志向が強く、スイス2部ルガーノから正式オファーを受けたことで、鹿島への合流を延期。悩み抜いた末に残留を決めた。「今回の件を通じて、必ずしも自分やクラブにとってベストのタイミングで海外からオファーが届くわけではないことを理解した」と反省し、「クラブからの制裁を真摯(しんし)に受け止め、選手としての責任をしっかり果たせるよう努力します」とクラブを通じコメントした。

 チームの始動に遅れ処分を受けるケースは、日本人選手では異例。鹿島の日本人選手で制裁を受けたのは99年、U-22(22歳以下)日本代表のアジア1次予選合宿中に都内ホテルを抜け出したとしてメンバーから抹消されたFW柳沢(現仙台)らがいる。西は「練習に取り組む姿勢やピッチでのパフォーマンスを通して自分の気持ちを証明したい」と名誉挽回を強調していた。