浦和が、払い戻しされない無観客試合のチケットが出た場合、その代金の総額を東日本大震災の被災地などへの寄付に充てることを検討していることが21日、分かった。明日23日の清水戦(埼玉ス)が無観客試合となり、20日にチケットの払い戻しがスタートしている。

 Jリーグから無観客試合の処分を受けた13日以降、浦和にはサポーターからメールなどでチケット代金を寄付したいという声が数多く寄せられている。クラブ関係者は「払い戻されなかった代金を、東日本大震災の被災地などに寄付しようという意見は、クラブ内でも出ている」と話した。

 浦和は11年の震災直後にJリーグが中断した際に、ホームページでチケット払い戻しの告知を行い、通常の払い戻し手続きをするか、寄付に充てるかを、チケット保持者に選択してもらったことがある。だが、今回は震災とは異なり、完全に浦和側に非があっただけに払い戻しが前提。しかも、処分から無観客試合まで10日しかなく、清水サポーターのためにも手続きを急ぐ必要があった。そのため、払い戻しについて発表した18日の段階では寄付については触れられていない。

 13日までに発売されたチケットは、シーズンチケット分を含めて約2万6000枚ある。クラブ関係者が「今回の件で、いくら損害が出るからどうとか言っている場合じゃない」と話すように、浦和は身を削る覚悟で信頼回復に必死になっている。失地回復のために行う社会貢献活動の一環として、被災地へ寄付する案が浮上している。

 サポーターからは「寄付したい」という意見のほかに、「(騒動で損害を受ける)浦和のために使って欲しい」と、あえて払い戻しは受けないという声も届いているという。さまざまな意見が寄せられる中、浦和は復活への道筋を探っている。

 ◆無観客試合のチケット払い戻し期間

 一般発売のチケットは3月20日~5月31日。シーズンチケットは「郵便振替払出証書」での返金となり、換金期限は9月30日。