<ACL:FCソウル2-2広島>◇1次リーグF組◇1日◇ソウル

 広島がアウェーの不可解判定で悪夢のドローに終わった。1点リードの後半42分以降、広島の守備に反則があったとして、わずか7分間で2度のPK判定を受けた。「どうしようもできない力が働いた。我々が2点目を取ってから判定が偏った」という森保一監督(45)が激怒し、カタール人のアルマリ主審に迫ったが関係者に制止された。勝てばF組首位浮上だった試合後、アジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出する事態に発展した。

 1度目の後半42分は、わずかな接触プレーだけでDF水本が退場させられ、その2分後のPKはGK林が何とか阻止。だが同48分、今度はDF千葉が警告を受けPKに。その1分後のPKは止められず、林は「冷静にとらえられない。この中で勝ち上がっていけということでしょう。今後につなげるしかない」とぶぜん。

 広島は2連覇中のJ1では今季もここまで3位。FW佐藤が今回の韓国遠征に同行せず、理想的白星まで目前だった。そんな広島に対し、かつてJリーグに在籍したFCソウルの崔龍洙監督は「映像で確認したが、明白なPK」と譲らなかった。