<J1:広島1-0東京>◇第7節◇12日◇Eスタ

 広島が3連勝で単独首位に浮上した。後半35分、CKでMF高萩のクロスにDF千葉が頭で合わせて得点。これが決勝点となり無失点で勝利を収めた。今季は開幕戦以降、失点が続く中、黒星は浦和戦のみ。失点を超える得点で粘り勝ちしてきた。森保監督は「先制されてから逆転する勝利にチームの成長を感じていたが、無失点で勝ちきる試合でさらに成長しようと話していた。結果を出せて良かった」と喜びを口にした。

 今月7日から9日まで行われた日本代表の候補合宿にはDF塩谷ら5人が参加した。この日5人いずれも先発で出場。指揮官は「休みも取れず体力的にも厳しい中で我慢強く走り続けてくれた」とたたえた。

 プロ野球の広島カープと同時首位に立った。カープファンだという指揮官も「広島の人たちが喜んでくれて、笑顔になれる結果を出せてうれしい」と話した。J1通算139得点で歴代2位の三浦知良(横浜FC)にあと1点と迫っていたFW佐藤は不発だったが「お互いが相乗効果で盛り上げていけたらいいと思う」。リーグ3連覇へ、確実に勝ちを積み重ねていく。【辻敦子】