<J3:秋田2-1盛岡>◇第6節◇13日◇秋田球

 秋田が盛岡を下し、J3初勝利を挙げた。前半23分、今季初出場のMF牧内慶太(23)からのパスを、MF三好洋央(26)が右足で合わせ先制した。後半30分には盛岡に同点に追いつかれるも、同38分に牧内がペナルティーエリア内で相手ファウルを受け、PKを獲得。これを三好が落ち着いて決め、地元サポーターの前でうれしい白星をつかんだ。

 待ちに待った初白星に、会場に駆けつけた秋田サポーターが沸いた。今季6戦目にして、ようやくつかんだ勝利。イレブンの笑顔も満開だった。試合終了直後、与那城ジョージ監督(63)はバックスタンドまで走り、サポーターらとハイタッチ。「結果が出ない中でも応援してくれたみなさんに、勝利を届けることができてうれしい」と喜んだ。

 前節の試合中にFWレオナルドが負傷。攻撃の中心が不在の中、与那城監督はワントップに三好を置き、GK三宅、左サイドに牧内を今季初出場させた。2ゴールで期待に応えた三好は「先制点は(牧内から)いいパスがきたので足を出すだけでした。とにかく勝ちたい、という気持ちでした」。その2点をお膳立てした牧内も「これまでは試合に出られなかったので(勝利に)貢献できて感謝しかありません」と笑顔だった。

 東北ダービーで、指揮官の目指すポゼッションサッカーが浸透していることを証明した。メンバーが替わっても圧倒的にボールを支配し、決定機を逃さなかった。司令塔のMF熊林は「人が替わっても同じスタイルで戦えるのがうちの強み。形に出来たのでよかった」という。その一方で「上を目指すために、個人の判断や精度をもっとあげないといけない」と厳しい言葉も口にした。秋田にとって初白星はもちろん通過点。さらに勝ち点を重ね、上位へ突き進むつもりだ。【成田光季】