<J2:札幌0-0東京V>◇第10節◇29日◇札幌ドーム

 点が取れない…。札幌は東京Vに引き分けた。ゴールデンウイーク連戦の疲労を考慮し、先発5人を入れ替え勝利を狙ったが、スコアレスドローに終わった。2戦連続無得点は今季初。4勝2分け4敗、勝ち点は15で8位浮上も、エース内村が負傷離脱した13日の大分戦以降、4試合で1得点と深刻な決定力不足に陥った。

 大きく攻撃陣を入れ替えた札幌だが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。決定的だったのは前半17分にFW前田のクロスからMF榊が頭で合わせた場面と、後半19分にMF砂川の左CKをDF奈良がヘッドで狙ったシーンぐらい。シュート11本を放つも、試合を決める1発は、またも生まれなかった。

 20日の群馬戦での前田の得点以降、206分ノーゴール。財前恵一監督(45)は「背後を狙う動きは出てきたが、最後の落ち着きや精度、スペースに入ったときのコンビネーションをもっと上げる必要がある」と指摘した。前節からFW都倉、MF菊岡、DFパウロン、松本、GK李の5人が先発から外れた。てこ入れとしてスピードのあるFW榊をスタートから起用し打開を試みたが、フィニッシュには至らなかった。

 エース内村が出場した開幕6戦は7得点、欠場した13日の大分戦からは4戦で1得点と一気に決定力が落ちた。中盤でボールを奪いカウンターを仕掛ける場面はあっても、そこからのテンポが上がらない。MF前田がボールを持って前を向いてもサポートがなく孤立した。FW榊は「もっと前田君のイメージに合う動きができるようにしないと」と反省した。

 昨季の札幌で2ケタ得点を挙げたのは内村のみ。昨季プレーオフ圏に入った6チームのうち、リーグ最少失点の長崎以外5チームは2ケタ得点が2人以上いた。自動昇格圏に入るには、エース頼みから脱皮し、得点源を増やす必要性がある。【永野高輔】