<ナビスコ杯:鳥栖2-0仙台>◇1次リーグ◇24日◇佐賀

 A組は鳥栖がMF清武功暉(23)の今季公式戦初得点などで仙台を破った。W杯に臨む日本代表の兄弘嗣(24)への激励のゴールとなった。

 鳥栖MF清武が、W杯代表の兄弘嗣のエールを力に変えた。この日の仙台戦前、鹿児島で代表合宿中の兄から「落ち着いて自分のプレーをしてこい」とメールがあったという。今季公式戦初先発だった弟は「落ち着いてやれたことが結果につながった。兄にはW杯で点を取ってもらいたい」。逆に兄への激励ゴールを決め、今大会初勝利に貢献した。

 1点リードの後半12分、左クロスをファーサイドからヘディングで決めると勢いは止まらない。ポスト直撃の強烈なミドルシュートのほか、得意の無回転FKやロングスローで会場を沸かせた。シュートはチーム最多の5本。13年9月の天皇杯2回戦佐賀大戦のゴールはあったが、J1とナビスコ杯では鳥栖3年目で初得点だ。運動量が落ちた同28分に交代したが、目標の兄に負けじと暴れ回った。