“分析強化”で小野効果を最大限生かす。J2札幌が明日26日の愛媛戦(ニンジニアスタジアム)から、分析担当の北原次郎コーチ(32)を、後半戦全アウェー戦に同行させることが24日、分かった。前半戦は敵地10戦でわずか2勝。アウェーでの勝率アップと、MF小野伸二(34)加入による連係面の動きを、より細かく把握し強化につなげるため、敵地では2年ぶりに、無線交信によるスカウティングを再開する。

 クラブ幹部は「敵地でなかなか勝てなかったことも踏まえて、後半戦は北原コーチを同行させ、効果的に勝ち点3を取れるようにしたい」と説明した。Jでは09年からスタンドとベンチ間の無線交信を許可。札幌はJ1だった12年まで敵地にも担当コーチを派遣していたが、昨季以降、遠征費削減のため封印していた。J1昇格へ、後半戦は情報戦にも力を入れる。