<J1:浦和4-0大宮>◇第22節◇30日◇埼玉

 日本代表に選出された浦和GK西川周作(28)が、持ち前の堅守を見せつけた。前半17分、DF森脇のバックパスを大宮MF渡辺に拾われ、1対1の大ピンチ。すぐさま体を寄せ、至近距離からのシュートを伸ばした足ではじいた。

 前節の東京戦は4-4という派手な打ち合い。大量失点が課題として残ったが、この日は15本のシュートを打たれながら気持ちのこもったプレーで完封。「(前節の)失点から学んで、点差が開いても落ち着いて守ることができた。無失点が一番うれしい」と喜びをかみしめた。

 ペナルティーエリアを飛び出してパスをカットするなど、視察に訪れた日本代表リカルドGKコーチに守備範囲の広さを見せつけた。スペイン人のリカルドGKコーチを意識して「スペイン語を勉強しようかな。最初は大きな声と笑顔で、『ブエノスディアス(こんにちは)!』とあいさつします」。大宮とのさいたまダービーに大勝し、チームは首位を堅持。侍ブルーの正GK奪取へ、西川に弾みがついた。