J2磐田のベテラン、MF松井大輔(33)が戻ってきた。9日のアウェー群馬戦に向けた7日の紅白戦では、前日に発熱で練習を欠席した松井が主力組でプレー。インフルエンザの予防接種後に37度台の熱を出したものの、この日は平熱に戻って復帰。「有休(有給休暇)がもうなくなったので、後は休みなしでいきます」とジョークを交え、残り全試合出場と練習皆勤を誓った。

 次節勝てばJ1昇格プレーオフ出場が決まる。一発勝負に向け、松井らベテランのリーダーシップと経験値が重要になる。前節千葉戦では、キャプテンのFW前田が失点後、下を向いた選手に駆け寄り鼓舞した姿もあった。「裏番長」としてチームを引っ張る松井は「僕、遼一(前田)、コマ(駒野)が引っ張ってチームを上向きにできるようにできれば」と責任感を口にする。今季、逆転勝利はないが、直近2試合は逆転された後、追いつく粘りを発揮。「だんだん良くなってる」と分析する松井は「先制後、追加点のチャンスで決めきれていないことが敗因。そこをしっかりやるだけ」と見据える。ベテラン力を発揮し、群馬の地で「早く決めること」というプレーオフ切符をつかむ。【岩田千代巳】