清水は11日、静岡産大と練習試合(45分×1本、30分×2本)を行い、8-1で快勝した。3日の静岡大戦で実戦復帰したFW長沢駿(26)が、復帰後初得点を記録。完全復活に向けてまた1歩前進した。

 長沢は主力組のセンターFWで先発。1本目の36分、MF六平光成(23)のパスに抜け出し、前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った右足でループシュートを決めた。4月のリーグ甲府戦以来となるゴールに「ある程度は持ち味も出せたし、点を取れたことは大きい」と笑顔を見せた。

 得点だけでなく、出場した45分間でチーム最多6本のシュートを放つなど順調な調整ぶりをアピール。大榎克己監督(49)も「今季中の復帰は無理だと思っていた。うれしい誤算。ポイントでの起用にめどが立った」と喜んだ。リーグ再開名古屋戦までは残り11日。長沢は「まだまだ(シュートを)外し過ぎ。少しでもチームの力になれるように、練習からやっていく」と誓った。残留を懸けた残り3試合での戦列復帰が、現実味を帯びてきた。【前田和哉】