<J1:甲府2-0広島>◇第32節◇22日◇中銀スタ

 甲府MF新井涼平(24)が、J1初ゴールでチームをクラブ史上初の2季連続残留に導いた。1-0で迎えた後半32分、MFマルキーニョス・パラナからのパスに飛び出し、ハーフウエーラインから50メートル独走。ゴール前で右に切り返し、DF水本をかわし右足シュートを決めた。ホームの大歓声に「頭が真っ白で、何も考えられなくなった」。チームは勝ち点を39とし、直後の試合で敗れた16位大宮と7、引き分けた17位C大阪の差が8と広がり、2試合を残し残留が決まった。

 09年に大宮ユースからトップに上がってJ1デビューしたが、その後は岐阜、北九州とJ2でプレー。昨季移籍した甲府でも出番は少なかったが、今季はボランチとして定位置をつかんだ。「今後のサッカー人生につながるゴール」と話した。残留決定に城福浩監督(53)も「素直にうれしい。すべての人の力が結集しなければ新しい歴史は作り得なかった」とコメントした。