J2降格が決まったC大阪が、FW南野拓実(19)とMF山口蛍(24)の海外移籍を事実上容認することが11月30日、分かった。宮本功強化本部長は「他のJクラブなら引き留めたいが、海外なら応援する。うちは歴代そうしてきた」と香川、乾、清武らと同じ措置をとる方向。「いつか帰って来て欲しい」と背中を押す覚悟を示した。

 W杯日本代表として活躍した山口と、エース候補として期待される南野は以前から欧州挑戦を希望。2人とも代理人を通じて移籍先を模索し今夏、南野は欧州クラブから正式オファーが届いていた。今冬は現時点で海外からの正式オファーはないが、今後届く可能性は十分にある。

 山口は8月9日東京戦で右膝を負傷して以来、チームを長期離脱。今はリハビリに励んでおり、来夏まで残留する選択肢もある。この日は「現時点では何も言えない。まずは、早く100%(の状態)に戻せるようやっていくだけ」と明言を避けた。南野も降格決定から一夜明け「今は何も考えたくない。難しい気持ち」と気持ちの整理がつかない様子だ。これからの日本を担う存在だけに決断に注目が集まる。