1年でのJ1昇格を絶たれたJ2磐田の高比良慶朗社長が今季限りでの辞意を固めたことが11月30日、分かった。昇格の目標達成ができず「責任を果たさなくてはいけない」と関係者に辞意を伝えた。高比良社長はJ2に降格した昨季から、クラブの人的財産である黄金期のメンバーを呼び戻した。名波監督、鈴木秀人コーチ、服部年宏強化部長に加え、来季から磐田ユース監督に田中誠氏の就任が確実になっている。ユースとトップの連携を図る環境を切りひらいたが、志半ばでクラブから去ることになる。

 一方で加藤久GMの去就について、高比良社長は「GMや監督がころころ代わるようではいけない」とGMと監督の続投は明言している。現選手との来季の交渉は今後、始まるという。ユースの強化を含め、中長期ビジョンでの立て直しは、次期社長に委ねられる。