守備のリーダーに俺がなる!

 仙台のDF鎌田次郎(29)が15日、泉サッカー場で約1時間半の自主トレを行った。ランニングやボールを使っての軽いトレーニングで汗を流し、20日の全体始動日に向けて調整した。

 プロ10年目、今年30歳。柏でプロ生活を始め、仙台では6年目を迎える中堅だ。「今年は選手の入れ替えが多いし、自分がいろいろなことを伝えていく立場。去年もここにいた分、しっかりやりたい」。山形へ移籍するDF渡辺広大(28)や守備的MFの角田誠元主将(31)が抜けた穴を埋める強い覚悟を示した。

 渡辺晋監督(41)も「まず堅守。それをベースに戦う」と昨年同様4バックを柱に上位を目指す。ただ現時点では「全選手が横一線。競争してポジションを勝ち取って欲しい」。昨季31戦に出場の鎌田も「キャンプから声を出し、考えながら(開幕先発を)狙う」とライバルたちとの定位置争いに闘志を燃やす。

 年末年始は東京に帰省したが「多摩川を走っていました」と準備を怠らず、14日には仙台に戻って自主トレを開始。昨年はリーグワースト4位タイの50失点という悔しさを味わった。「とにかく失点を減らしたい。今年は守備を安定させる」と頼もしい言葉で誓った。【成田光季】