ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)が7日(日本時間8日)、ミラン合流に向けたオーストリアで自主トレーニングの一部を公開した。

 その後、買収し実質的なオーナーとなったオーストリア3部SVホルンの練習試合をスタンドから視察。3-0で勝った試合後に、実質的オーナーとして初めて公の場で口を開いた。

 やりとりの一部は次の通り。

 -ここに来ている日本人選手が、日本でプレーしている選手に負けない何かを見つけるために、特に何をやっていけばいいというイメージはありますか

 本田 ハードワークですね。それ以外にないと思います。見ての通り何も誘惑がない(環境)ですから。どれだけ普段から自分の達成したい目標に向かって、自分を奮い立たせて、今後サッカーで成長するのにふさわしい環境で、日々どれだけハードワークできるか。これが彼らにとってキーポイントになると思います。

 -下部リーグを見ることはあまりないと思うんですが、あらためてどうですか

 本田 こういうふうに生で、サッカーを見たのって、ほんと記憶にないですよ。

 -本当に久しぶりか

 本田 久しぶりというか記憶にないです。見に行くのではなく、考えとして見られる立場の人間として生きてきたので。自分が見る、自分が応援するっていうのは(記憶にないですね)。ビデオでは見ますよ。分析として。でも、スタジアムに足を運んで人のゴールを喜ぶ、そういうスタンスで今まで生きてこなかったので。こういう形で自分の応援する選手が出る、応援してるチームが出て、そのチームが点を決める、勝つことを喜ぶという感覚。自分にとって新鮮です。

 -それはACミランやCSKAモスクワで、欠場時にスタンドから見るのとも違うか

 本田 あれは若干義務ですからね。

 -自分のクラブの試合だからということか

 本田 自分の子供たちみたいなものですよね。そういう愛着を持っています。

 -新しいサッカーのテーマというか、楽しみになるか

 本田 楽しみがまた一つ増えたなと思います。

(終わり)