日本陸連は11日、世界選手権(8月・北京)マラソン代表として計6人を発表した。男子は今井正人(30=トヨタ自動車九州)が初出場で、前田和浩(33=九電工)と藤原正和(34=ホンダ)は3度目の代表入り。女子は前田彩里(23=ダイハツ)と重友梨佐(27=天満屋)が初出場、伊藤舞(30=大塚製薬)は11年大会以来の代表。世界選手権で8位以内に入った日本人トップは来年のリオデジャネイロ五輪代表に決まる。

 8日に行われた名古屋ウィメンズで転倒しながら日本歴代8位の2時間22分48秒で代表を射止めた前田は、「こんなケガでどこにも行けないですよ~」と明るく嘆いた。甲を出血していた左手は包帯姿。待ちに待った休みだったが、脚にも負傷痕が残っており、「(スカートも)はけない。一番ショックです。なんでこけたんだろー」と後悔しきりだった。世界選手権は初体験の夏場のレースになるが、普段から発汗が少ない。「低燃費(車)のダイハツなんで」とちゃっかり所属先をアピールしていた。