B2王者まで、また1歩前進した。福島ファイアーボンズが熊本ヴォルターズに86-79で勝利した。

クラブ史上初のホーム開催となったプレーオフ・クオーターファイナル(準々決勝)で“応炎”を背に連勝。クラブ史上初のセミファイナル進出を決め、ブースターとともに喜びを分かち合った。

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福島が最後まで両者譲らぬ接戦を制した。63-59の4点差で迎えた最終第4クオーター。この日チーム最多の24得点8アシストで貢献したケニー・マニゴールト(34)、中野司(29)らが3点シュートをしっかり沈めるなど、一時15点差までリードを広げた。その後、熊本の反撃を受けたが、最後は意地で耐え切った。

クラブ史上初のプレーオフ・セミファイナル進出を決め、本拠地ボンズアリーナも揺れた。大歓声を浴び、ライアン・マルシャン・ヘッドコーチ(HC、37)は「ホームで次のラウンドへの進出を決められたことは本当にうれしい。今までサポートしてくれた方々にとても感謝をしています」と目を輝かせた。

クラブは昨季15勝45敗と大きく負け越し、東地区7位に沈んだ。新指揮官にマルシャンHCを迎え、キャプテン笠井康平(32)以外のロースターは総入れ替えで巻き返しを図った。関係値を築くまでが難しいとされる中で、培った強みのチーム力で開幕3戦目から18連勝でクラブ記録を更新。レギュラーシーズンは42勝18敗、クラブ最高順位タイの東地区2位まで躍進し、プレーオフでも快進撃を続ける。笠井は「試合前から会場の団結力を感じて、ひとつ緊張感が高まった。シーズンを通して皆さんの後押しがあってこそ勝ちきれました」と、昨季とは違うスタンドの景色をかみしめた。

信州と福井が1勝1敗となり、次戦の相手は今日4日に決まる。笠井は「全員でハードワークするという、自分たちのスタイルに変わりはないので、全員で体現できるように頑張りたい」。相手がどこであれ、福島のバスケを貫き、頂を目指す。【高橋香奈】