3月15日に市民参加型の「横浜マラソン2015」を初開催した横浜マラソン組織委員会(横浜市など)は7日、コースの距離がフルマラソンで186・2メートル短く、日本陸上競技連盟の公認コースにならなかったと発表した。

 組織委によると、事前に公認コースにしたいとの意向を陸連側に伝えていたため、陸連側が大会当日、規則に沿って自転車で計測し判明した。フルマラソンはコースの一部に首都高速道路湾岸線が約11キロあり、組織委は事前の計測を地図だけで済ませたことが主な理由。結局、陸連公認とはならなかった。

 組織委は陸連から大会当日に距離が足りないと伝えられていた。大会後の同19日にホームページで公認コースにならなかったことは告知したが、距離が短かったことには触れていなかった。

 組織委は「首都高の交通規制を大会当日までできなかった。距離不足の原因を調べていたため、発表が遅れた」と説明。参加者への対応は今後、検討するとしている。“フルマラソン”を走ったさいたま市の女性(31)は「自己ベストが出たので悔しい。早く知らせてほしかった」と話した。