女子100メートルで福島千里(27=北海道ハイテクAC)が2大会ぶりに準決勝に進んだ。向かい風0・5メートルの予選7組で11秒23で3着。自身が持つ日本記録11秒21まで0秒02差に迫る今季自己ベストで、スタートの反応速度は7人中最速の0秒129だった。「悪いところがないのが、いいところ。自己ベストが出るように、練習もピークも合わせてきた」と喜んだ。

 08年北京五輪で同種目では日本女子56年ぶりの出場を果たした。しかし結果は11秒74で予選敗退。7年を経て再び「鳥の巣」(国家体育場の愛称)のスタートラインに立った。「またここに戻ってきて、次(準決勝)も200メートルもある。ここでいい結果になればいいな」。今日24日の準決勝では日本新記録の期待もかかる。「1本走って緊張感もなくなる分、自己ベストを狙って走りたい。次が大事」。原点の場所で5年ぶりの日本記録更新も狙う。