女子マラソン2015年世界選手権北京大会代表の前田彩里(さいり、34)が、4月末で12年間在籍したダイハツ(大阪・池田市)を退部し、5月1日付で肥後銀行(熊本市)に移籍した。熊本・大津町生まれの前田にとっては、故郷で陸上人生の再スタートになる。
肥後銀行の公式サイトでは、前田は「残り少ない競技人生を、このチームで過ごせることに感謝しています。チームのために少しでも力になれるよう努力してまいります」などと自己紹介。
熊本信愛女学院から進学した佛教大(京都市)では、4年時の2014年大阪国際でマラソンに初挑戦し、当時の日本学生記録2時間26分46秒をマーク。同年にダイハツへ入社し、15年世界選手権13位。16年リオデジャネイロ、21年東京五輪は故障で代表にはなれなかった。
それでも18年に同じ実業団選手と結婚し、20年12月に第1子の長女を出産。ダイハツの理解を得て、故郷熊本で個人練習しながら子育ても両立。ママさんランナーとして、23年の大阪国際では4年ぶりにマラソンに挑戦し、娘の前で6位入賞を果たし、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を獲得していた。
前田は自らを育ててくれたダイハツに「結婚、妊娠、出産とライフステージが変わっていく中で、サポートし続けていただいた会社をはじめ、スタッフ、後援会の皆さま、関わっていただいた全ての方に感謝しています」と、コメントしている。

