「最強の市民ランナー」川内優輝(28=埼玉県庁)が2時間12分48秒で日本勢4番目となる8位に沈んだ。

 10キロ手前で左ふくらはぎにしびれを感じ、11キロ過ぎでは先頭集団から取り残される形になった。「給水の度に水をかけていたら、治まってきたので(上位を)追いかけました。でも、追っても追いつくものじゃなかった」と出遅れを悔やんだ。懸命に巻きあげたものの、リオデジャネイロ五輪候補基準の日本人3位以内に入れず無念の戦いになった。

 レース後は左足にアイシングを施し、会見場に現れた。「沿道のみなさんが応援してくれた。8番でゴールしたことが奇跡だと思う。(左足は)何が原因か分からない。もうちょっとマッサージしたり、ストレッチをした方が良かったのかな。(選考は)今日の戦いではどうにもならない。日本人3位、4位を意識する次元になかった」と振り返った。