陸上の2012年ロンドン・パラリンピック覇者で義足の走り幅跳び選手、マルクス・レーム(ドイツ)が2月20日に英国のグラスゴーで行われる室内競技会で、ロンドン五輪金メダリストのグレッグ・ラザフォード(英国)と対決する。英国陸連が20日までに発表した。

 27歳のレームは14歳の時に水上競技のウエークボード事故で右脚の膝下を失った。カーボン製の義足で最近は飛躍的に記録を伸ばし、昨年10月にドーハで行われた障害者による陸上の世界選手権で8メートル40の世界記録をマーク。ロンドン五輪でラザフォードが跳んだ8メートル31を上回った。「ことしは重要なシーズン。試合を楽しみにしている」とコメントした。

 8月のリオデジャネイロ五輪出場を希望するが壁は高く、国際陸連は義足が跳躍に有利に働いていないか選手自身で証明することを義務付けた。

 同じく論争になった両脚義足のオスカー・ピストリウス(南アフリカ)はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えて参加を認められ、ロンドン五輪に出場した。