この日2本目のレースに臨んだ山県亮太(23=セイコーホールディングス)が向かい風0・5メートルの状況下で10秒06の自己新記録をマークした。桐生祥秀を振り切り「中盤は(桐生に)前に出られていたけれど、1本目(の時)ほど差はなかった。落ち着いてやれた。向かい風で(10秒)0台は僕自身初めてなので自信になる。9秒台が現実味を帯びてきた」と充実感を漂わせた。

 約2時間半前に走った1本目は向かい風0・6メートルで10秒23。10秒21だった桐生に屈する形となっていた。好条件が出やすい地で自信をつけ「トラックから海外の匂いがした。タータンのゴムの匂いですかね? 独特な匂いがする」と笑顔で振り返った。