アマチュア野球ファンも注目!? 日本陸連は21日、20年東京五輪に向けた若手選手発掘・育成プロジェクト「ダイヤモンドアスリート」の新規認定者を発表し、女子やり投げの長麻尋(16=和歌山北高)が加わった。

 都内で認定式に出席した長は「本当にうれしい。でも自分はまだまだ。(東京五輪に)出場して勝負できる選手になりたい」と緊張気味に話した。今年は日本ユース選手権と、インターハイを制覇。自己ベストの56メートル48は、高2歴代最高記録だ。

 父正人さんは報徳学園で、兄の壱成さんは智弁和歌山の主将として甲子園に出場。母もバレーボールで国体に出場したサラブレッド。自身も小学1年から6年までは野球漬け。小学5年でソフトボール投げは、驚きの50メートル。「野球で投げ方を学べた。ピッチャーをやってて肩も強かった」と白球を投げて培った強肩は、今に生きている。

 陸上に転向した理由を聞かれると、「中学校で何の競技を悩んでて、先生に誘ってもらって。本当は野球をやりたかったですけど、女子は野球をやれるところ少なかったので…」と苦笑い。ダイヤモンドアスリートでは「前に出て話すのが苦手なタイプなので、そういうところを…(学びたい)」と初々しかった。