中本健太郎(34=安川電機)が2時間9分32秒の記録で、マラソン初優勝を果たした。

 14回目のマラソン挑戦。前半から安定した走りで先頭集団に付き、33・5キロから仕掛けて飛び出した。デレジェ・デベレ(30=エチオピア)との一騎打ちとなったが、38・7キロでスパートしかけて栄冠を手にした。タイムは2時間9分を切れなかったが、持ち前の勝負強さで、8月の世界選手権出場に向けてアピールした。

 中本は「本当に絶対に優勝しかなかったので、うれしいです」。デベレとの一騎打ちに「スピードは相手が上なので、どうにか離したかった」。4年前に川内優輝との勝負に敗れていた大会だけに「その思いがありました。勝ちたかった。本当に気持ちいいです」と喜んだ。