マラソン2度目の井上大仁(24=MHPS長崎)が日本人トップとなる2時間8分22秒で8位に入った。37・6キロ地点で井上がゲブレゲルギシュとともにこれまで日本人トップを守ってきた設楽悠太(25=Honda)に追いつき3人の集団を形成。38・2キロ過ぎにスパートをして粘る設楽を振り切った。

 レース後、井上は「アフリカ勢に付いていきたかったが付いていけなかった。力不足です。世界の差を痛感した」。初マラソンの2時間12分56秒を上回る自己記録更新となったレースを振り返った。

 山梨学院大時代は主将として箱根駅伝にも出場し期待の若手。今回のレースでロンドンの世界選手権の代表候補のひとりとなった。井上は「出していただけるなら非常にうれしいです」と話した。