男子100メートルの桐生祥秀(21=東洋大)は予選を10秒42(向かい風0・6メートル)で突破した。

 桐生は「スタートから10~20メートルを意識してました。けがなく次に備えられるように」と笑顔で語った。無理に記録は狙わず、レース終盤は流してのゴールで、明日26日の準決勝、決勝に備えた。「いい刺激が入ったので、よりよく走れると思います」と話した。

 前走13日のダイヤモンドリーグ上海大会はフライングにより失格。最終の用意姿勢時に揺れる悪癖がフライングの判定につながった可能性もあった。この日は最終の用意姿勢時から体の重心を前に置いて、しっかり静止する新たなスタートの姿勢で臨んだ。桐生は「スタートはより一層攻める、びびって遅くなったら意味ない」とうなずいた。

 この日は400メートルリレーにも出場する。