<陸上:ロンドン五輪代表選考会兼ジャマイカ選手権>◇2日目◇29日◇キングストン

 ボルトと同じチームに所属するブレークが、スプリント王国の頂点に立った。追い風1・1メートルの風に乗って中盤から驚異的な伸びを見せ、世界歴代4位に相当する好タイムをマーク。自己記録を0秒07も縮め「素晴らしいタイムでタイトルを取れた」と興奮した。21歳で制した昨年の世界選手権100メートルは、ボルトがフライングで失格。ゲイ(米国)やパウエルも不在で「レベルの低い決勝」とやゆされた。今大会は五輪を間近に控えた時期に伸び盛りの走力を発揮。9秒75のタイム以上に、新旧の世界記録保持者であるボルト、パウエルに快勝した価値は大きい。