<陸上:ダイヤモンドリーグ第13戦チューリヒ国際>◇30日◇スイス・チューリヒ

 男子やり投げに初出場したロンドン五輪代表のディーン元気(早大)は72メートル72で10位に終わった。

 「燃えていた」と言うディーンだったが、世界最高峰のシリーズ大会初挑戦はほろ苦い結果に終わった。

 冷たい雨と寒さの中で始まった競技で、最初の2投をともにファウル。3投目もやりは伸びず、自己ベストに10メートル以上も及ばない不本意な記録で、出場選手中最下位の10位が決まった。両脇腹に違和感があったと言い「万全の体調ではなかった」と悔やんだが「来年また万全の状態で来たい」と、20歳の若者らしく気を取り直すのも早かった。

 大きな飛躍を遂げたシーズンも終了間近。成長を止めない若武者は「この舞台に立てるレベルにはなった。次はここで勝負する力をつけることが課題」と早くも来季を見据えている。