平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介(32=日本コカ・コーラ)が日本のスポーツパフォーマンス向上へ、新会社を設立した。

 トレーニングに必要な用具、知識、技術を提供するパフォームベター(米国)の日本法人の設立発表会見が31日、都内で開かれた。北島は代表取締役兼ゼネラルマネージャーに就任した。同社は米国で91年に設立。アスリートにトレーニング機器を提供することはもちろん、選手、トレーナーたちに最先端の知識、技術も啓蒙していく。

 北島社長は、新法人設立を機に、今まで以上のトレーナーの地位向上も目指していく。「選手にとって、トレーナーは必要不可欠な人たち。自分がここまで長く競技を続けられている。米国でパフォームベターのセミナーを受けて感銘を受けた。日本でも盛り上げていきたい」と話した。

 アスリートとしては1週間後に、世界選手権(8月、ロシア)の代表選考を兼ねた日本選手権(4月7日開幕、東京辰巳国際水泳場)が迫る。2月中旬からは7年ぶりに標高2100メートルの米フラグスタッフに行き、高地合宿を敢行。右足付け根を肉離れするアクシデントはあったものの「日本選手権のために、必死こいてやってきた。いいパフォーマンスができるように、自分自身期待している」と日本代表入りへ、意欲を見せていた。