男子SP首位の宇野昌磨(18=中京大)が、フリーでも190・19点とトップに立ち、自己ベストの合計279・34点で優勝した。

 1本目のジャンプ4回転フリップと次の4回転トーループも美しい出来で成功。そのままミスなく演技を続け、会場が息をつめて見守る中、終盤に予定していた連続ジャンプの最初のトリプルアクセル(3回転半)で転倒。惜しくもノーミスを逃し、演技後は「もったいないなーと思った」と笑いながら頭を抱えた。

 昨季優勝したGPフランス杯は、テロの影響でSPの結果だけでの勝利だった。SP、フリーともに満足のいく演技をそろえ「他の人の失敗ではなく、自分の実力を出しきって勝てたのはすごい久々でうれしかった」とほほをゆるませた。ISU(国際スケート連盟)主催大会のフリーで4回転ジャンプを3本成功させるのは初めて。「自分の実力では絶対勝てないと思っていたが、100%出し切れば勝てる実力になった」とまた1つ自信をつけた。