<テニス:ウィンブルドン選手権>◇3日目◇23日◇ロンドン・オールイングランド・クラブ

 試合時間合計10時間で163ゲーム!

 テニス界にとんでもない大記録が生まれた。22日に始まった男子1回戦、ジョン・イスナー(25=米国)対ニコラ・マユ(28=フランス)の試合は、4-6、6-3、7-6、6-7となったところで日没により順延。この日、最終セットから再開されたが、最終セットだけで7時間6分、59オール。試合時間10時間、合計163ゲームを戦ったところで、再び日没で翌日に順延となった。

 04年全仏1回戦で、サントロ対クレマン(ともにフランス)が記録した6時間33分の世界最長試合を、最終セットだけで超えている。また、69年ウィンブルドン1回戦で記録されたシングルスの世界最多合計ゲーム数112も、最終セットだけで6ゲームも上回った。206センチのテニス界最長身のイスナーが放った98本のサービスエースも世界記録を更新した。

 ウィンブルドンの男子は5セット試合。4セットまでは6オールになったところでタイブレークになる。しかし、最終セットだけはタイブレークがなく、どちらかが2ゲーム差をつけるまで続けられる。