フィギュアスケート男子の小塚崇彦(22=トヨタ自動車)と織田信成(23)が19日、それぞれ中京大、関大の卒業式に出席した。

 名古屋市内で中京大の卒業式を迎えた小塚は、学生生活を振り返り「4年で卒業できたことはうれしい。学術とスポーツ、両方の道を進んでこられた」と話した。

 東日本大震災の影響で、21日から東京で行われる予定だった世界選手権の開催が見送られた。小塚は「日本中がこういう状況だし、やむを得ない。テレビを見ると胸が痛む」と被災者を気遣い、「世界選手権のメンバーで、チャリティーや募金活動ができれば」と支援を行う考えを明かした。

 また、女子の安藤美姫(23=トヨタ自動車)もこの日、中京大を卒業したが、式典には出席しなかった。

 織田は大阪府吹田市で関大の卒業式に臨み「卒業はうれしいですが、今は大変な状況なので複雑な気分」と話した。世界選手権があれば、本来は欠席するはずだった卒業式。大会の延期について「やむを得ないことだと思う。次に向けて頑張っていきたい」と話した。

 小塚、織田はともに、4月から母校の大学院に進学する。