フィギュアのGPファイナルで初出場ながら銅メダルを獲得した村上佳菜子(16=中京大中京高)が、異例の年間10大会出場に挑む。GPファイナル日本人トップで表彰台に乗り、世界選手権(11年3月21日開幕・東京)代表入りに大きく前進。世界選手権で好成績を収めれば、4月の世界国別対抗戦出場切符も手に入る。1月末の冬季アジア大会出場プランも浮上しており、フィギュア界としては異例の多さの10大会出場でシニアデビューを飾る。村上は13日に帰国。都内で会見に臨んだ。
帰国した羽田空港から、会見場のある渋谷に直行。GPファイナル銅メダルの疲れも見せずに、村上が16歳の笑顔を振りまいた。「フリーで1回(ジャンプを)失敗しちゃったのが心残り。でも初の表彰台ですごくうれしい」。24日開幕の全日本選手権(長野)の成績が重視されるが、現時点では、女子で世界選手権に最も近い存在だ。
しかし、克服する課題がある。村上の弱点は、山田満知子コーチも驚くほどの「あがり症」。今季GP開幕戦のNHK杯では、ショートプログラム(SP)で2位につけながら、フリーで「頭が真っ白になった」と3度の転倒。山田コーチは「緊張するといってもほどがある」とあきれた。
この日も、全日本での代表争いを聞かれると「あまり考えると緊張してしまう」。今季は、少しでも多くの実戦を積ますことで、その弱点を克服する方法を取った。すでに、GPファイナルを入れて、今季は6大会に出場。その効果が、GPファイナルの表彰台につながった。
世界選手権前には、冬季アジア大会(1月30日開幕・カザフスタン)に出場する計画もある。山田コーチは「カナ(村上)はいろんな大会に出て経験する必要があるから。基本的には出ようと思っている」と、前向きに検討中だ。
今後、可能性のある大会に出場すればちょうど10大会となる。浅田真央がシニアデビューの05年は6大会出場で、最も多く出場した07-08年シーズンでも8大会。10大会は、異例の多さだ。世界の舞台で村上の名前を売るためにも、すべての代表を勝ち取って10大会出場を実現する。


