<フィギュアスケート:GPシリーズ第3戦・中国杯>◇7日◇上海
男子SPが行われ、今季初戦となったソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19=ANA)は、82・95点で2位発進となった。得点が増す後半に組み込んだ4回転ジャンプなどにミスが続いた。田中刑事(19)は56・82点で最下位11位、85・96点のマキシム・コフトゥン(ロシア)が首位に立った。
五輪王者として迎える新シーズン初戦のSP。演技を終えた羽生の第一声は「最悪」だった。
「後半の4回転は練習から確率が高くなくて新しいことをやる不安があった。仕方ない」。昨季の自分を超えるため、基礎点が1・1倍になる後半に組み込んだ4回転トーループ。タイミングがずれて3回転になると、悪い流れが続いた。3回転の連続ジャンプも単発に終わり、「こんなんでよく2位になったな」と素直に口にした。
本人は否定したが、腰痛の影響が懸念される。痛みが悪化して10月のフィンランディア杯を欠場していた。ソチ五輪前から抱える痛みに体が悲鳴を上げ、練習量も抑えざるを得なかった。はり治療も念入りに行い、トレーナーも急きょ日本から上海に呼んでいたが、結果は厳しいものだった。
今日8日のフリーでも後半に4回転を組み込み、さらに過酷さは増す。「ちゃんと普通にリンクの上に立てたと思いますが、ミスをしたのは何かしら原因はある。変なふうに考えずにいきたい」。頭は冷静に、混乱は持ち込まない。「挑戦している限り(王者になっても)モチベーションは下がっていない。このままじゃ帰れない」と静かに燃えた。


