アフリカ出身で外国人最速新入幕の大砂嵐(21=大嶽)が9日、福岡市東区の大嶽部屋で稽古を行い、10日に初日を迎える九州場所(福岡国際センター)に備えた。

 秋巡業で痛めた左足首の影響で、出稽古などでの幕内力士との申し合いなどは1度もできなかった。この日も基本運動のみの調整だったが、股割りや四股での緩慢な動作に、師匠の大嶽親方(元十両大竜)から「そんなに痛いなら休場しろ!

 できることはしっかりやりなさい」と雷を落とされる場面もあった。

 稽古後には激励に訪れた2歳男児と遊ぶなどして交流。「幕内に楽しみはない。不安100%。足は痛いけど、それは関係ない。相手は強い、うまい。応援してくれる人もたくさんいるから、一番一番しっかりやるだけ」と力をもらっていた。