週刊現代の八百長疑惑報道で名誉を傷つけられたとして、横綱朝青龍ら現・元力士30人と日本相撲協会が、発行元の講談社(東京)と記事執筆者に約6億1000万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は16日、約3960万円の支払いを命じた。約4290万円の賠償を命じた3月の1審東京地裁判決から約330万円減ったが、高額賠償が維持された。1審に続き記事取り消し広告の掲載も命じた。倉吉敬裁判長は判決理由で記事内容について「真実とは認められず、取材も極めてずさん」と指摘した。個別の賠償額では朝青龍関だけが1100万円から770万円に減額された。