元大関出島(36)の引退ならびに年寄「大鳴戸」襲名披露相撲が29日、東京・両国国技館で行われた。断髪式には横綱白鵬ら約330人が参加。師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)が止めばさみを入れると涙を流した。「まげを結っているときは座布団が乗っているようだった。頭が軽いですね」。96年春場所初土俵で「出る出る出島」と言われた押し相撲を武器に、99年名古屋場所で初優勝。09年名古屋場所中に引退した。将来的には独立も考えており「夢は、出島のような相撲を取る力士、社会の見本になれる力士を育てること」と抱負を語った。