セ・リーグ各球団、残り20試合前後となっても、まだ優勝の行方は見えない。2位の広島は今週、首位巨人、3位阪神、4位DeNAとの7連戦。いずれも優勝の可能性を残す3球団であり、モチベーションは高い。主戦級の登板間隔を詰めて登板させる時期となり、厳しい戦いが予想される。とはいえ、厳しく、苦しい戦いを余儀なくされているのは、他3球団も同じ。受け身に回るのではなく、攻めの姿勢を崩してはいけない。
1勝5敗と大きく負け越した先週の6連戦では、どうしても“得点力不足”に目が向けられる。ただ、シーズン終盤の優勝争いの重圧で打てなくなったわけではなく、今季は常に得点力不足と言われてきた。その中で少ないチャンスを生かし、競り勝ってきたのが、今年の広島だ。結果論で得点力不足を嘆いていても、何の解決策も生まれない。
先週の戦いでの誤算は、先発が序盤に複数失点するイニングをつくったことだろう。今年の大きな柱は投手陣。特に先発が1点でも少なく試合をつくることで、接戦に持ち込むことができた。そこから打線が追加点を奪って突き放すか、中継ぎがリードを守って逃げ切るか-。それが広島の勝ちパターンとなった。タフな試合が続くが、先発陣にはもう一踏ん張りしてもらいたいところだ。
気になる点といえば、守備面でイージーミスが散見されることにある。今季広島の守備力はリーグトップと見ている。ここからはより簡単な一つひとつのプレーがより大事になる。対戦相手や相手先発がどうこうではなく、どれだけ自分たちの野球を貫けるか。シーズン最終盤になっても、新井監督は若手の成長や経験に期待する起用を貫いている。選手たちが起用に応えられるのか。また、その手腕にも注目したい。(日刊スポーツ評論家)




