楽天はロッテに2連勝を果たしました。元監督の平石洋介氏(45)が評論します。

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来日初登板のハワードは、いい球がいっていた。制球が安定しており、真っすぐが力強い。一番目についたのは、チェンジアップ。初回に藤原から空振り三振を奪った球だが、打者が思った以上に“抜け感”があるのだろう。藤原は4回の第2打席は真っすぐに見逃し三振。前打席のチェンジアップが効いた証しだ。

真っすぐは、外国人投手に多い動かすタイプではない。きれいなフォーシームがほとんど。投げ方もきれいなフォームをしている。そのため、元気があるうちは抑えられても、キレがなくなったときにどうなるか。とはいえ、この日は文句なし。先発は苦しい状況が続いており、1人加わったのは大きい。

藤平も戻ってきた。危なげなく9回を締め、無失点リレーを完成させた。ただ、4-0のスコアだけ見れば快勝でも、もう少し楽に点を取って欲しかった。特に5回だ。浅村の適時打で4点目を取り、なお無死一、三塁としながら後続が倒れた。もう1本出ていれば試合は決まっていた。1点ずつしか取れなかったのは反省点として残る。

そんな中、1番の小森を評価したい。4回1死一、二塁でセーフティーでプッシュバントを決めた。満塁とし、3点目につなげた。前打者の太田が無死一、二塁で送りバントを失敗しており、嫌な流れになっていた。それを押しとどめた。

種市の140キロを一塁側に転がした技術は高いが、そこに至る過程に価値があった。初球はスプリットをファウル。そこから、すぐセーフティーに切り替えた。足のある選手。三塁の宮崎は前めで守っており、一塁ソトの守備力も考慮した上で一塁側に転がす判断をしたのだろう。小森は前日も1番で初回に12球粘って四球。辰己の先制2ランにつなげた。単に打つ打たないだけではない打者がいることで、攻撃に厚みが出る。

そういう意味では、村林の守備も大きかった。三塁への際どい当たりを再三、処理した。完封リレーには、こういう選手の力も必要だ。

最後に、3安打した浅村にも触れたい。4月27日の第4打席から35打席連続無安打があったが、その前日に左足に強烈な死球を受けていた。本人は決して口にしないが、影響はあったはず。毎日ケアはしていても、どうしても踏み込みが甘くなってしまう。その結果、体重が後ろに残り、体の左サイドがめくれる形となっていた。それが、13日の試合前の打撃練習ではバランスが戻ってきていた。2日続けてヒットが出ており、このまま上がってきそうだ。2000安打も一気に達成してくれると思う。

これで下位にいるロッテに2連勝。初戦を取った際、中継の解説で「3連勝しないといけない」と言わせてもらったが、3連勝できる権利を得た。15日の東京ドームでの一戦にも注目したい。(日刊スポーツ評論家)

楽天対ロッテ 楽天先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 楽天先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 1回表終了後、楽天鈴木大(右)とタッチを交わし、ベンチに引き揚げる先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 1回表終了後、楽天鈴木大(右)とタッチを交わし、ベンチに引き揚げる先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 2回表終了後、ベンチに引き揚げ楽天鈴木大(右)とタッチを交わす先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 2回表終了後、ベンチに引き揚げ楽天鈴木大(右)とタッチを交わす先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 7回表終了後、楽天捕手太田(左)とタッチを交わす先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 7回表終了後、楽天捕手太田(左)とタッチを交わす先発のハワード(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 試合後、勝利投手の楽天ハワード(右)をねぎらう浅村(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 試合後、勝利投手の楽天ハワード(右)をねぎらう浅村(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 楽天3番手の藤平(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 楽天3番手の藤平(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 最後を締め楽天捕手太田(左)とタッチを交わす3番手の藤平(撮影・江口和貴)
楽天対ロッテ 最後を締め楽天捕手太田(左)とタッチを交わす3番手の藤平(撮影・江口和貴)