阪神村上頌樹投手(27)は7回のところが限界だったね。3点リードで迎えたこの回1死から並木にソロ本塁打を浴びたのは仕方がなかった。だが2死から3番内山に中前打でつながれた後、続くオスナの同点2点本塁打は防がなくてはいけなかった。
村上の投球は制球、キレとも本調子には見えなかった。阪神ベンチも継投のタイミングが難しかったはずだ。もしスイッチするのであれば、オスナを迎えた場面だった。だがまさか村上が本塁打を浴びるとは考えにくかったのかもしれない。
オスナについては、その前の3打席を完璧に抑えていた。でもあの場面は、しつこいほど徹底して「低め、低め」を意識させないといけなかった。そういう意味ではベンチにも、バッテリーにも、ちょっとした“スキ”があったのかもしれないね。
また夏場に突入したペナントレースでは、ここからピッチャーの継投が早まってくる可能性がある。特に阪神は先発に少し不安を感じるので、さらにリリーフ勝負になるケースが多くなってくるだろう。だから「代打」の層を厚くすべきではないだろうか。
ピッチャーのほうからみると、現状の代打陣は長打力に乏しいために怖さを感じない。ここからのゲームは勝負が早まってくるから、ピッチャーにプレッシャーをかけることのできる代打の人材をベンチに置く必要性を感じる。
最終的にはサヨナラ負けを喫した阪神だが、よそのチームがもたつき過ぎているから、なかなかどこも追いつき、抜け出せない。ここからは特に先発ピッチャーの調整は難しくなってくる。チームの安定感では、まだ阪神が上といえるだろう。(日刊スポーツ評論家)




